鉄道の日ふれあい祭り(宇和島運転区)2016に行ってきた
日時:2016年10月16日 場所:宇和島運転区 イベント名:鉄道の日ふれあい祭り(宇和島運転区)
10月14日と言えば、全国の鉄道ファンにとっては重要な「鉄道の日」だ。 2016年の場合、10月15日に、松山運転所で鉄道の日ふれあい祭りが行われる事になっていた。 しかし、残念な事に長方形は仕事で行くことが出来ない。 翌日の16日は休みなのにと残念がっていると、16日に宇和島運転区でイベントがある事が判明した。 だが、宇和島と言えば愛媛の南の方で、南予と呼ばれる地域だ。 結構遠い。 東京や大阪であれば、電車で気軽に遠出も出来るが、ここは四国の松山だ。 宇和島まで、特急で約1時間半もかかり、値段も3000円程かかる。 往復で6000円の出費は痛い。 そこで、イベント大好きのマイマザーを誘い、マイファーザーを動かした。
写真:ワシントンヤシ通り
当日はあいにくの空模様。 13時30分頃にようやく宇和島にとうちゃこ~した。 わずかながら雨粒が落ちていた。 宇和島と言えば、長方形にとっては椰子の木のイメージが強い。 もちろん闘牛場の方が本命だろうが、駅前の椰子の木の印象が強いのだ。 だが、良く考えれば四国の駅前には椰子の木が生えている所が多い。 例えば、徳島駅に、土佐山田駅、今は新しくなって椰子の木は無くなったが旧西条駅にもあった。どうやら、南国を感じさせるという意味合いで植えているのかもしれない。 記憶をたどれば、JR松山駅にも椰子の木があった。正確には少し前まで日通の当たりにあったのだ。 2016年現在も、駅の向かい側に2本くらい残っている。
写真:JR宇和島駅
長方形は、今まで2~3度程宇和島に来たが、駅をまじまじと見たのは初めてだった。 駅前には、宇和島運転区への行き方は特に書いていない。 イベンドなんだから、地図や方向を表した矢印くらいあっても良いと思う。
とりあえず、キオスクの横から運転区の方に歩いでいく。 途中、橋に遭遇。初宇和島運転区でテンションが上がり始める。
写真:給水塔
小道をしばらく歩いていると、漸く会場らしき所を見つけた。 入り口では、係員が何やらパンフレットを配っている。 中をみると、四国新幹線を誘致しよう、という缶バッチが入っていた。 宇和島に新幹線の恩恵があるのか微妙だと思いながら缶バッチを眺めていたが、ある事を思い出した。 そうだった、宇和島には鉄道ホビードレインが来ているのだ。 鉄道ホビートレインはキハ32系に魔改造を施して作った0系新幹線なのだ。 実は、長方形は鉄道ホビードレインを見たことがなく、鉄道の日であれば、当然居るだろうと思いでやってきたのだ。
写真:宇和海
まず、お目見えしたのは2000系気動車だった。 8600系がデビューし、松山近辺で見られる2000系は宇和海のみとなってしまった。 まあ、この区間が電化される事はないだろうから、当分は姿を見る事が出来ると思う。 しかし、新型気動車の噂も巷では流れているのでうかうかしていられない。
写真:宇和海
反対側は、アンパンマン列車の貫通タイプだ。 CURRYPANMAN Go(カレーパンマン号)と書いてある。名前がつけられているのは知っていたが、鉄道ファンのコア度の浅い長方形は、今まで英語で描かれているなど知らなかった。 今までは、ボディのキャラクターだけで、ばいきんまん号、しょくぱんまん号などを区別していたのだ。 恥ずかしやw
写真:Nゲージレイアウト
鉄道の日と言えば、Nゲージだ。 小学二年生の時、松山運転所の鉄道の日ふれあい祭りに初めて行った。 その時に、長方形を魅了したのが、シャーッと音を立てながら走行する鉄道模型だった。 それがNゲージとの出会いだった。 右の引き込み線には、鉄道ホビートレインの姿も。 真ん中奥のカーブには伊予灘ものがたりが走っている。
写真:しまんトロッコ
宇和島運転区にとって、マイクロエースのしまんトロッコは大事な存在だ。 ちょうど発売されたばかりで、早速レイアウトに登場している。 1畳程の小さなレイアウトだが、何気にカーブにはカント付きである。 線路はトミックスを使用しているが、パワーパックはカトーのものだ。
DCCになっているのか?
写真:キハ185系
こうやって、宇和島運転区を見回してみると、日頃から慣れている松山運転所とは規模が違う。 かなり、コンパクトだ。 奥には、団地も見える。奥に山があるので袋小路になっている。 この当たりまで来て、長方形は鉄道ホビートレインが居ない事を悟った。 来るのが遅かったのか。それとも、もともとイベントには参加していないのか……。 写真手前の線路は、穴が掘られている。 アシュピットだ。 つまり蒸気機関車用の設備だ。 最近、カトーからアシュピット線路が発売されていたので、この線路の穴がアシュピットだと直ぐに気がついた。 少しは成長したな。 奥のキハ185系は、どうやら休憩スペースになっているようだ。 毎年、キリンビールトロッコ列車でキハ185系には乗るので、そこまで興味はなかった。 手前の線路の右には、線路巡回用車両のレールスターが見えてる。ひかりレールスターではないのでご注意をw。 足漕ぎタイプは、以前に鉄道歴史パークinSAIJOで乗った事がある。松山運転所でも、昔乗った。 しかし、エンジンで動くタイプは初めてみた。 バリバリ言いながら目の前を走っていくが、結構早い。
写真:扇型機関庫
奥を見て驚いいた。 うわ、扇型の機関庫がある。 梅小路でデカイやつは見たが、ここの機関庫は4線と小規模だ。 松山運転所には、転車台はあっても扇型機関庫はない。 これは、来たかいがあったってもんだ。 後で調べてみて分かったのだが、扇型機関庫自体が全国で12しかなく、四国には宇和島運転区にあるだけのようだ。 これは、貴重だ。 しかも、この機関庫は現在も使われているようで、たまに、しまんトロッコが入っていたりするらしい。
写真:転車台
扇型機関庫の隣には、当たり前だが転車台がある。 ちょうど、キハ32-14が回転している。 随分昔に行った時の事だが、松山運転所の鉄道の日のイベントでは、あまり何度も何度も転車台を回してくれる訳ではなかったと記憶している。 しかし、ここでは、少し人が集まると何度も何度も回転しては戻ってを繰り返している。 規模は小さいが、質は良いと感じた。
写真:キハ32-14の車内
もう大人だが心は少年の長方形。 イベント大好きな、ミーハーマイマザーと共に、転車台体験をするべくキハ32-14に乗り込んだ。 ほんとガラガラ。
写真:転車台から扇型機関庫を望む
キハ32-14は、ほぼ貸し切り状態で、転車台に向かった。 機関庫は、転車台体験をしないと間近で見る事が出来ないので、一枚パシャリ。
写真:トンネルを前に潰されるみきゃん
(顔判別が出来ないように、ワザと画質を落としています) いつの間にか、愛媛県イメージアップキャラクターの、みきゃん、が遊びに来ていた。 全国的に有名な筈なので、しらない人はいないとは思うが……。 子どもたちと、ミニ列車に乗っている。 なんとも、アグレッシブなみきゃんだ。
写真:みきゃん
ミニ列車の正体は、マリンライナーだった事の驚きを隠せない。 宇和島と全く関係ないではないか。せめて0系新幹線だろと突っ込みたくなる。 もしかすると、宇和島に住む鉄道ファンの少年少女はマリンライナーに乗る機会も少ないと思いせめてミニ列車だけでも、という会議があったのかは知らない。因みに、長方形もマリンライナーは乗った事ない。 話は変わるが、このミニ列車体験も、松山運転所に比べると充実している。 松山より、明らかに距離が長いのだ。みきゃんには災難だがトンネルもある。それを2周もしてくれるのだ。
写真:カレーパンマン号車内
さあ、つぎは振り子体験だ。 これもガラガラである。 リニューアルされた車内は、とてもフレッシュで高級感がある。 かつて、2000系と言えば、ねずみ色っぽい床に紺色っぽいシートのイメージだった。 8000系のリニューアルより、全然良い。 座ってみてだが、シートも8000系リニューアルの指定席と比べても全然良かった。
写真:右に傾斜中の2000系
写真では分かり難いが、右に傾いている。 2000系は、世界初の振り子式気動車で、日本初の制御付き自然振り子車である。 いくら、世界初と言っても、普通の乗客には、全く関係の無い話である。
写真:椅子に座れないみきゃん
振り子体験が終わると、既に14時30分を過ぎていた。
写真:キハ32とキハ32。
と、いつの間にか鉄道ホビートレインが止まっていた。 おお、0系だ。 そこには、紛れも無く0系新幹線がそこに居た。
写真:キハ32と鉄道ホビートレイン
しかし、よく出来ている。 団子っ鼻に、あのカラーリング。 2008年に復元塗装された0系を新大阪で見たが、その時の印象に近い。 そうか、やはり愛媛には新幹線が居たんだ! そう思った瞬間だった。
真:積み込まれるみきゃん
そろそろ15時だ。 宇和島駅と宇和島運転区を結ぶ、シャトル列車にみきゃんがつめ込まれていく。 係員の人に聞いてみると、入場券の値段(160円くらい)で乗れるとの事。 お金は改札で払ってくれとの事だった。 これは、つめ込まれたみきゃんの様子をぜひ写真の収めたい。 長方形は、とりあえず乗り込んだ。
写真:座っているつもりのみきゃん みきゃんは、ロングシートに腰掛けていた。
写真:這い出るみきゃん わずかな時間で、宇和島駅の3番線に到着。 みきゃんは頑張って這い出てきている。
写真:キハ54-9 おお、当時マイクロエースでまだ発売前だったキハ54-9が止まっている。
写真:宇和島駅の1番2番ホーム
長方形は今回はじめて宇和島駅に降り立った。 宇和島駅の構造は面白い。 改札が端っこにあるのだ。 長編成の列車が止まる訳ではないので、端でも問題はないのだろう。 跨線橋がないので、2・3番ホームに行く為には、車止めの奥にある通路を通る事になる。 改札が通路と近いので3番線に移動するのには効率が良さそうだ。 松山駅に比べるとホームは短いが、コンパクトにまとめられている。 駅にはホテルがあり、なんか羨ましい。
写真:宇和島駅から宇和島運転区を望む
宇和島駅の向こうには、先ほどまでいた宇和島運転区がある。 予讃線は、少し向こうで左にカーブしてる。 最近良く目にする、津波向けの海抜何メートルかの標識がこんな所にも立てられている。
写真:宇和島鉄道1号形機関車
ウィキにはそう書かれています。 宇和島駅前にも、鉄道ネタだ。
写真:鯛めし
宇和島といえば鯛めし。 道の駅きさいや広場にて。 愛媛の鯛めしには2種類あり、長方形の住む中予や、東予は炊き込み御飯だが、南予では刺し身を上に載せて食べる。 宇和島は南予なので、刺し身なのが特徴だ。
鯛めしを食べたあと、松山への帰路についたのだった。