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岩国フレンドシップデー2018に行ってきた その1

日時:2018年05月05日 場所:山口県岩国市 イベント名:岩国基地フレンドシップデー2018

2017年に引き続き2018年も岩国フレンドシップデーに行ってきました。

そのレポートをお送りします。

写真:ダースベイダーを垂直尾翼に描いたEA-18Gグラウラー電子戦機

2017年の岩国FSDはツアーバスで参加した。

しかし、ブルーインパルス目前でバスの時間になり、渋々帰ることになってしまった。

だから、2018年はツアーに頼らず自力で岩国FSDに行こうと決めていた。

2018年3月17日にチケットぴあで、岩国FSDの有料観覧席及び特別観覧席のチケットが発売された。

特別観覧席のチケットは即完売だったが、有料観覧席のチケットは2週間程たってから完売した。

昨年見にいった時、前に観覧席があるので低空での飛行機や、パイロットの手を振る姿などが見えなかったので、2018年は有料観覧席と決めていた。なので、即ゲットした。

ブルーインパルスも、パイロットが乗り込む所とか見たかったからだ。

しかし、悲報が飛び込んできた。

なんと、ブルーインパルスが参加しないことになったのだ。

ブルーインパルスが見たくて行ったマザーが去年見れなかったので、今年は見れると喜んでいた矢先だった。まあ、一応愛媛国体の開会式で飛んでいるのは見たが、それは飛んでいるだけであって曲芸飛行ではなかった。だから、長方形も楽しみにしていたので、この訃報はかなりショックだった。

だが、有料観覧席のチケットはあるので、見に行くことは確実だった。

次に問題になるのは、会場までの移動である。

ホテルに泊まって前日から岩国入など仕事で出来ない。

となると、5月5日当日に自力で行って、翌日仕事なので自力で帰らないといけないのだ。

駐車場がないイベントなので、車で行くのは論外。

防予フェリー→JR→シャトルバスの組み合わせて行くのがベダーである。

前日夜(4日)

明日は3時35分発のフェリーに乗る。

同行するマザーとファーザーには、朝1時に起きて2時には家を出ると告げ、就寝した。

しかし、起きたのは3時08分だった。

やばい!!

自分だけかと思えば、家族全員が寝ていた。

マザーとファーザーを叩き起こして、身支度をして急いで三津浜港へ。

もう間に合わないから次の5時台の船にしようかと思った。

港が見えた時には3時33分だった。

あれ、まだ2分ある。

意外と早く港についた。

前日、駐車場の場所を下見していたおかげて、スムーズに駐車場へ。

多分空きは最後の一台だった。

マイファーザーが車を駐車している時間に、カウンターで乗船券を購入。

今なら乗れるらしい。

直ぐ様、無線機で乗客がいることが連絡される。

だが、ファーザーがまだ来ない。

マザーに先に行くように伝え、長方形はファーザーを迎えに。

ファーザーを急がせて、なんとか乗船。

朝っぱらから、波乱の幕開けであった。

写真:しらきさんの客室

乗り込んだ船は「しらきさん」という定員150名の小ぶりなフェリーだった。

椅子席は全て埋まっており、カーペットの雑魚寝エリアも皆が思い思いに寝転んだりくつろいだりして、結構混雑していた。だが、超満員のフェリーみたいに廊下に座ったりするレベルではなかった。

フェリーは途中で、伊保田港に寄港して、数名の乗客を下ろすと再び出港した。

写真:大島大橋 外に出てみると、目の前に大島大橋が迫っていた。

この大島大橋は、1976年に出来た橋だ。

最大潮流が10ノットに達する為、当時世界初の多柱式基礎を採用してる。

、橋を通過した時、まるで川の中に居るんじゃないかと思うような流れだった。

柳井港が近づくにつれ、船内は慌ただしくなってきた。

男子トイレには数人の列が出来るくらいだ。大型フェリーなら考えられない。しかもトイレは外にある。

漁船じゃないんだからと思ったりもしたが、まあ2時間30分しか乗らないので、そこまで求めてもいけない。

そもそも「しらきさん」は防予フェリーでは一番小型な船で、運行自体も防予フェリーではなく「 周防大島松山フェリー株式会社 」という会社が運行している。

防予フェリーの方は、300名クラスの船で運行しているから帰りはぜひとも防予フェリー運行の便にも乗りたいものだ。

柳井駅には、定刻より数分早く到着した。

殆どの人は、岩国FSDへ向かうようだ。

カメラバッグを抱えた人も多い。

柳井港につくと、急いで向かいの柳井港駅に向かう人々。

距離としては、目の前なので歩いて数分だ。

予想通り柳井港駅小さな駅舎には、ずらりと行列ができていた。

長方形は予め、松山駅の緑の窓口で切符を買っていたので、その列には並ばずにホームへ。

これには、マザーもファーザーもナイスと言っていた。

柳井港駅は改札にだれも居ない無人だったのには驚いた。

ホームの椅子に座れたので、ここで体力を温存。

6時38分、末期色(黄色)の電車が柳井港駅へとやってきた。

四国では見れない末期色に、思わず本州で有ることを認識されられてしまった。

電車は、結構混雑、というか満員だったが、東京の通勤電車よりはマシだ。

普通にあと数十人くらい詰め込めると思う。

電車は岩国駅に7時08分を若干過ぎて到着。

写真:大混雑する岩国駅

混雑ぶりは、ネットでみて知っていたのでそこまで驚かなかったが、いざ写真にとってみると結構混雑していて笑える。だが、列は停滞している訳ではなく、皆目的地が同じせいか、数分で改札までいくことが出来た。

岩国駅は自動改札だった。当然といえば当然だ。

改札を抜けると、徒歩は東口、シャトルバスは西口へと大きく書かれていたので、全然迷わなかった。

帰りの切符を買う人も多かったが、それも松山の緑の窓口で予め買っているので、スルーできた。

写真:シャトルバスを待つ最後尾

岩国駅を出て、シャトルバスの長蛇の列を逆方向に進む。

ネットで調べるとおなじみの光景だ。

一つの指標としてよく持ち出されるヤマダ電機を軽く超えて、橋の袂まで来てしまった。

数百メートルはあるいただろうか。

列の最後尾に丁度自販機があったので、水分を1L分ゲットしておいた。

こんなに長いと何時間も待たされるんじゃないかと思ったが、写真の通り道は空いているのでシャトルバスのピストンも早いのか、どんどん列は前に移動してゆく。

あんなに向こうにあるヤマダ電機も、15分くらいで通過してしまった。

後ろを見ると、やはり同じくらいの列は続いているので、どんどん人も押し寄せているのだろう。

列の途中で、何回か両替コーナーが設けられていた。

シャトルバスは現金のみの扱いで、お釣りも出ないようにするように、ということだ。

料金は、バスを降りる時に払うシステムのようだ。

幸い、小銭は用意していたので、両替はしなかった。

連れがいる場合は、人数分をまとめて払ってもOKとのことだ。

写真:シャトルバスを待つ

意外と早く岩国駅まで戻ってきた。

時計を見るとまだ8時5分頃だった。

写真:シャトルバスの中

シャトルバスに乗り込んで、いざ岩国基地を目指す。

道路は多少混雑してい程度だ。

大人400円、子供200円の紙が車内至る所に貼っている。

支払いも現金のみ、降車時にと記載されている。

シャトルバスは旧業者門から基地内に入ると、ここで一旦エンジンが切られた。

窓から外を見てみると、銃を持った兵士がいる。そうここはもう米国なのだ。

訓練された犬が、バスの周りを細かく調べている。

危険物がないかをチェックしているのだ。

数分停止したのち、兵士さんの許可がおりたようで、シャトルバスは岩国基地の奥のほうへと入っていった。

写真:燃料タンク

シャトルバスの降り場についた。

戦闘機の燃料タンクが沢山あって、なんか軍事的な感じがしてきた。

写真:OA-4Mスカイホーク

シャトルバスを降りると検査が待ち受けていた。

免許証は海上自衛隊の人が確認をしてくれたが、荷物検査はバリバリの米兵さんたちが担当していた。

かなり念入りにチェックされたが「グー」とOKをもらった。

少し歩くと、何やら見覚えのある機体がゲートガードとして展示されていた。

あの有名な映画トップガンで、教官の乗っている戦闘機スカイホークだ。

初めて見た。

映画に登場したのはA-4なので全く同じ仕様の機体という訳ではないが、見た目重視なので、その辺りは勘弁してほしい。

劇中では、ミグのような小型さと俊敏さを兼ね備えた仮想敵機としてトップガンの教官が操縦していた。

主人公マーヴェリックの乗るF-14トムキャットに比べると、かなり小さく劇中でもチョコマカと飛び回り、マーヴェリック達を苦しめていた。

長方形も、小さい頃(幼稚園)からトップガンはビデオで見ていたのだが、トムキャットよりスカイホークの方が俊敏で好きだった。

マイマザーも、この機体の形には見覚えがあったらしく、どっかで見たことがある、と首をかしげていたので、

トップガンに出てくる、と説明してあげた。

さて、スカイホークだけが岩国ではない。

まだ、見ないといけないものは沢山あるのだ。

ということで先を急ぐことにした。

基地内は広い。しかし、至る所にトイレが設置されているので、トイレにこまることはなかった。

写真:子供に人気の風船達

数分歩くと、漸く会場にたどりついた。

といっても、メインの海上は管制塔の向こう側である。

このエリアでは主に地上展示を行っている。

去年は忙しくて、まったくノータッチだったエリアだ。

まだ9時前だが、結構人がいる。

写真:1000円ピザ

展示機でも見ようと思っていたら、マザーが何か食べたいと言い出した。

何やらマザーの知り合いで岩国FSDに行ったことがある人がいるらしく、その知人からアメリカンなサイズの食べ物がいっぱいあると事前情報を得ていたようだ。

去年は、何も食べれていなかったので長方形としても、何か食べたいと思っていたので早速、食べ物の販売コーナーを見つけてピザをゲットした。

会場内は、皆思い思いの場所に座っているので、長方形一行も、堂々と戦闘機が見える場所に座り込んでピザを食べることにした。

実際に食べてみると、なんとも大雑把な味で、分厚いピザだった。

一番上のチーズの層が分厚く、その下にあるソースの層も分厚い。

パンの部分も分厚いのだが、チーズとソースで水分補給が出来るので、結構食べやすい。

というか、シンプルで食べごたえがある。

今年初参加で、最初は乗り気ではなかったマイファーザーも、ピザが気に入ったようだった。

基地内全体から漂うアメリカンな雰囲気も相まってか、ご機嫌な様子で、ビールが飲みたいビールが飲みたいと、言い始めた。

まだ、朝の9時だというのに……。

写真:ダースベイダーを垂直尾翼に描いたEA-18Gグラウラー電子戦機

腹ごしらえを済ませたのでオープニングが始まるまでに、展示機を見ておこうと思い、広いエプロン内を歩いているとホーネットが数基展示していた。

後から知ったのだが、これはEA-18Gグラウラー電子戦機といってホーネットのようだが、違う名前がつけられている。

ダースベイダーの垂直尾翼については、実はイベントから帰った後にその情報を知って

「しまった、撮影していない」と焦っていたのだが、普通に撮影していた。

多分、日差しが明るかったので気が付かなかったのだろう。

というか、長方形は塗装とか垂直尾翼の絵とかあまり詳しくないので、眼中になかったのかもしれない。

写真:ダースベイダーを垂直尾翼に描いたEA-18Gグラウラー電子戦機を前から撮影

前から見ると中々カッコいい。

機体の周りには一応ロープは張っているが、結構狭く張られているので目の前で見ることが出来る。

大体、各機体には1~2人くらいの兵士が立っているが、ポーズを取ってくれたり一緒に撮影してくれたりする。

写真後方に写る青色の構造物は、全てトイレである。

ほんと、トイレには困らない。

基地内の至る所にトイレがあるといった印象だ。

戦闘機を初めてみたマイファーザーは「結構デカイんだなぁ」とつぶやいていた。

まあ、その気持も分からんでもない。

インデペンデンスデイとかゴジラとか、SFアクション映画では戦闘機はすぐに撃ち落とされてしまうので一見弱そうで、サイズ感も画面では伝わりにくいからだ。

写真:C-130ハーキュリーズ

後部に人が列を作っている。中を見学させてくれるのだ。

だが、有料観覧席に行かなくてはいけないので、今回はパスした。

岩国FSDはとにかく展示機が多いので、1回では中々回りきれない。

何年もかけて、色々と見ていきたいイベントである。

写真:A-10サンダーボルトⅡのアヴェンジャーガトリング砲

何年か前に横田基地で一度見たきりで、今回ぜひともじっくり見たいと思った機体がA-10サンダーボルトだ。

もう40年位前からある機体なので、機密もへったくれもないのか、機体は触り放題で、30mmガトリング砲も、皆ベタベタと触り放題。

写真:A-10サンダーボルトⅡ

A-10の凄さは、なんといっても、その硬さだろう。

近接航空支援用の機体なので、戦車とか地上の構造物とかを、先ほどのガトリング砲や、翼に搭載された爆弾で破壊していくので、どうしても地上からの攻撃に晒されやすくなる。

そのため、A-10は堅牢なつくりになっていて、榴弾砲や地上からの攻撃に耐える構造になっている。

着陸装置も先ほどのEA-18Gグラウラーなんかと比べても、格段に太くて頑丈なので、ちょっとやそっとの銃撃ではびくともしないのだ。

40年くらい前からある飛行機だが、他の軍用機にはない特異な存在なため2018年現在でも普通に現役。

最近の映画では、ランペイジのCMとかでもモンスターにガトリング砲をぶちかましていて、まだまだ大活躍だ。

写真:ハンヴィー

岩国FSDで見られるのは航空機だけではない。

ブラックホークダウンでお馴染みのハンヴィーも展示している。

横田基地に行った時は、殆どみてなかったので今回はじっくりと見てみた。

実際に、触ってみて、装甲の分厚さに驚いた。

窓なんかも、せり出していて水族館のガラス見たいに分厚い。

ドアもかなり分厚い。

表現するなら、国語辞書みたいな分厚さだ。

こんなに分厚いのに、ブラックホークダウンではRPGがいとも簡単に貫通してしまっていたので、戦場とかいかに厳しい環境であるかが伺える。

さて、このハンヴィーであるが、民生用は街でたまに見かけたりする。

それがハマーである。

ハマーはアーノルドシュワルツネガことシュワちゃんの要望によりハンヴィーを元に作られた車だ。

まあ、最初に発売されハマーH1以外は、見た目だけ厳つい普通のSUVなのだが……。

写真:クーガー装甲車

この装甲車は初めてみた。

クーガーという装甲車らしい。こいつもハンヴィー同様かなり分厚い装甲だが、ハンヴィーより頑丈そうだった。

日本の自衛隊は防衛を基本としているので、軽装甲機動車とか、高機動車のような車しかない。だが、アメリカ軍は、戦争をしに他国に行くので、地雷などにも対応した、こういうモンスターマシンが必要になるのだろう。

写真:CH-53Eシードラゴン

機内を見学させてくれているが、それは来年のお楽しみとした。

写真:航空自衛隊のKC-767空中給油機

時間も9時30分ころとなったので、そろそろメイン会場に行かなくれはならない。

会場は格納庫を挟んだ向かい側だ。

自衛隊の建物の横を通り、メイン会場に出た。

メイン会場でもかなりの航空機の展示がある。

というか、去年はメイン会場しか見ていなかったが、それでもかなりの展示に驚いたのを覚えている。

写真:US-2救難飛行艇

2017年の岩国FSDでは、旧型のUS-1Aと共に展示されていたが、US-1Aは引退したので、今年はUS-2のみの展示である。

辛坊さんを救助したのもこのタイプである。

こんなに図体はデカイのに50ノット程度で離水出来てしまうすごいSTOL(短距離離着陸)性能を持っている。

有料観覧席は、写真左奥の青いテントが集まっている所が入場口だ。

とりあえず、観覧席に向かいつつ、展示機も見て回ることにした。

写真:F-15Jイーグル

ゴジラでよく撃墜されるF-15Jである。

写真:陸自のAH-1Sコブラ

先月の善通寺駐屯地でも見かけたAH-1Sコブラ。

内部まで公開してくれている。

そろそろ時間なので、有料観覧席に入ることにした。

観覧席の入り口は、滑走路に近い青いテントが目印だ。

そこで、事前に購入していたチケットを見せると、記念品をもらう。

そして、外国人のお姉さんから、謎の真空パックされたハンバーガーのようなものが手渡された。

記念品はコインとタオル、カレンダー、パンフレットだ。

そして、それと同じ袋に組み立て式のドッグタグが入っている。

ドッグタグとは、よくパイロットが首からぶら下げている小さな小判型のやつだ。

トップガンなら、最後にマーヴェリックが海に投げ捨てるヤツだ。

このタグが、有料観覧席のパスとなる。

とりあえず、ひな壇席はいっぱいだったが、パイプ椅子は結構空いてた。

ここで、マイファーザーが関心していた。

それは、パイプ椅子の間隔がかなり広めにおかれていることだ。

日本人はやたらとパイプ椅子を連結したがるが、さすがアメリカ、サイズに余裕がある、ということだ。

会場内ではアナウンスと音楽で段々盛り上がってきている。

オープニングが始まる前に、ドッグタグを組み立てておきたいと思い、袋からタグを取り出した。

タグは、チェーンとゴムとタグ本体の3つの部品で構成されている。

まずは、タグの周りにゴムをかぶせる、そしてチェーンに取り付ける。

さあ、いよいよ岩国フレンドシップデー2018が始まる。

その2へ続く

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