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焼肉パーティー04inじゃんじゃか

2004年の2月の半ば

POKKORIESのリーダーである長方形は、メンバーの一人万葉金全と電話をしていた。議題は、今度の食事会をどこでやるかだった。

金全「おう長方形、この前いってた食事会何にする」 長方形「そうやな・・・何系統がいい……焼肉いくか?」

長方形は自分から何系統が良いかという話題を振っておいて、金全が応える暇もなく「焼肉いくか?」と逆質問をした。

これが焼肉パーティーの発端である。

思えば、2003年12月31日に、POKKORIE忘年会で焼肉を食べる筈だった。しかし、店がしまっていて仕方なくびっくりドンキーに行った、という出来事があったばかりで、長方形としては何としても焼肉にしたかったのかもしれない。

POKKORIESはリーダー長方形の発言はほぼ絶対という権力がある。これもメンバーから絶大な信頼を得ているからであろう。

ということで、

数日後、パルティフジ衣山の焼肉「じゃんじゃか」に2度目のトライをすることになった。

前回は閉まっていたので、また同じ結果になってはメンバーからの信頼度が落ちる。

それだけは避けなければ……。

長方形は、今回は絶対閉まってないのを予め電話で確認して調べるという気合の入れようである。

この時の参加メンバーは長方形・万葉金全・宮内死毛郎の3人である。もう一人の林光両珍は東京に住んでいるので不参加だ。

メンバーは長方形宅に集合し、自転車でパルティフジ衣山に向かった。

2月の風は寒く、早く温かい焼肉が食べたいという気持ちにさせてくれる。メンバーは楽しく会話をしながら衣山を目指した。

じゃんじゃかは、パルティフジ衣山の敷地内の1階にある。

店の前に自転車をとめた3人は長方形を先頭に店内に入った。

店内は、暖かくジューシーな香りが漂っている。

無煙焼肉なので、店内はそこまで煙たくはない。

席に案内され、注文をする。

衣山のじゃんじゃかには食べ放題のコースはないので単品での注文となる。

メニューを見ていると、死毛郎が突然思いついたように発言した。

 「俺ビビンバ食べた事ないから頼んでみる」 

長方形は疑問に思った。

何故、焼肉食べに来たのにビビンバなのかと。

これがPOKKORIESおなじみ、例のフラグだったのだ。

長方形はイヤな予感がした。

2004年当時の携帯の写真なので画像は期待できないが、この時に撮影された写真で唯一残っているものだ。

長方形と金全はハラミやカルビを注文した。

先に(まあ、当たり前だろうが)肉が到着した。

長方形と金全は、早速焼肉を始める。

しばらくして、ようやく死毛郎の注文したビビンバがやってきた。

金全と長方形はたらふく食べようと必死である。死毛郎は、2人を尻目にビビンバを食べた。

金全と長方形は猛スピードで焼肉を焼いている。さすが高校生。

食欲ざかりである。

時たまPOKKORIESの今後の話や、買ってもらったばかりのパソコンについて語り合った。

死毛郎はビビンバを平らげて「初めて食べたけど、けっこううまかった」と言っていた。

と、同時に「結構お腹太った」と言い出した。

挙句の果てに、死毛郎は焼肉を2、3枚食べるととんでもないことを言い始めた。

「おい、俺は腹一杯やから焼肉はいらん。お前ら肉食いまくってるたけど、俺は焼肉殆ど食べてない。だから焼肉代は俺は払わない。長方形と金全の2人で割り勘にしてくれや」

2004年当時、ビビンバという食べ物が、まだ松山ではあまり一般的ではなかったので、死毛郎には珍しかったのかもしれない。

だが、本来ビビンバなる物は焼肉を食べ終えた後の小腹を満たす為の存在なのだが、死毛郎はそれを1番に食べてしまった。

そりゃ、ご飯なんだから腹も太るわ。

POKKORIESは長方形以外、割り勘が大嫌いである。

今回の食事会は割り勘にすると念を押していたのに、死毛郎の暴走によりパアになってしまった。

長方形と金全は、しぶしぶ2人で焼肉代を割り勘することにした。

正確に言えば割り勘ではなく、金全は「俺は○○は頼んでないから払わん」とかほざいていた。

長方形はこの事を予期していた。金銭トラブルはPのイベントで必ずと言って起こるのだ。

でもまあ、焼肉は楽しかったので良しとしよう。

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